漢字APIエコノミー
「漢字APIエコノミー」は、Webアプリケーションとの連携が可能な漢字検索ソリューションです。読みや画数はもちろん、漢字の構成部品やカタカナ、異体字などを使った直感的で分かりやすい漢字検索が可能です。
- 「漢字APIエコノミー」プレスリリース 2016年12月8日
「漢字APIエコノミー」の特長
- 人名などに使用される多数の漢字や異体字の中から、入力すべき目的の漢字を効率よく検索して確定し、Webアプリケーション等の画面に入力できます。名簿の作成や電子政府の端末操作などの場面において、作業負荷の軽減や作業時間の短縮、誤りの低減が可能となります。
- 漢字や異体字の検索機能はAPI(*1)として提供されますので、住民票管理、戸籍管理、会員名簿のデータベース管理など、各種の業務用Webアプリケーションの中に組み込んで利用することができます。
- 累計10万人以上のユーザを持つ総合文字検索ツール「超漢字検索」の漢字検索機能が利用できます。漢字の読みや画数はもちろん、部首や一部の部品、それらの組み合わせなどを用いた、直感的で分かりやすい操作による漢字の検索が可能です。
- 異体字を入力する場合には、複数の異体字を比較し、部首名や部品の名称、字形の差異などを吹き出しなどで説明します。また、異体字間の字形の差異部分を色分けして強調表示します。(異体字カラーナビ機能)
- 漢字を構成する偏(へん)、旁(つくり)などの部首や部品のうち、異体字間で差異のある部品のみを絞込み検索キーとして表示します。ユーザは、それらの絞込み検索キーを指定することによって、最小限の確認操作で目的の異体字を特定できます。「邉」や「辺」の異体字122文字、「荒」の異体字44文字、「齋」の異体字41文字などを含めて、43,000文字以上の異体字に対応しています。(異体字パーツナビ機能)
- 情報処理推進機構(IPA)が整備した「IPAmj明朝フォント(*2)」と Unicode IVS/IVD(*3) の "Moji_Joho" コレクションに対応しており、文字情報基盤の成果を活用したシステムを構築できます。また、TRON文字収録センターが提供し、78,675字の漢字を収録する「GT書体フォント(*4)」にも対応しています。
- (*1)ウェブサイトやWebアプリケーションで使用する機能を提供するためのプログラミングインタフェースです。APIはApplication Programming Interfaceの略です。
- (*2)「IPAmj明朝フォント」は、経済産業省の委託事業である「文字情報基盤構築に関する研究開発事業」の成果として、IPAから無償で公開されている漢字の文字フォントです。「戸籍統一文字」の55,270字や「住民基本台帳ネットワークシステム統一文字」の19,563字など、約6万字の漢字を含んでいます。
- (*3)Unicode IVS/IVDとは、Unicodeにおいて漢字の異体字をコード化して扱うための規格です。異体字を示す字形の一覧がIVD(Ideographic Variation Database: 漢字字形データベース)として登録、公開されており、テキストデータ中の異体字の区別をIVS(Ideographic Variation Sequence: 異体字シーケンス)によって指定します。IVDには、文字情報基盤に対応した "Moji_Joho" などのコレクションが登録されています。
- (*4)日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業「マルチメディア通信システムにおける多国語処理の研究」プロジェクトによって開発された多漢字フォントで、東京大学多国語処理研究会によって引き継がれ、公開されています。2000年の発表以降増補が続けられており、現在の字数は78,675字にのぼります。
図表
「漢字APIエコノミー」の応用例
部品による漢字検索の画面例
異体字パーツナビの画面例:「葛」の異体字
異体字カラーナビの画面例:「邊」の異体字の一部
異体字カラーナビの画面例:「蝕」「簡」「都」「漢」「紀」の異体
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