超漢字にあってWindowsにない機能と言えば、「実身(じっしん)/仮身(かしん)システム」というハイパーリンク型の情報管理機能です。
Windowsはツリー型のファイルシステムを採用しており、ファイルをフォルダに入れ子状にして管理します。
超漢字のハイパーリンク型の場合、関連するファイルとファイルが直接結びつけられています。インターネットのウェブサイトのハイパーリンクのように、不要な情報は読み飛ばし、知りたい情報、読みたい情報を次々とたどっていくことができます。
「実身」と「仮身」を簡単に説明すると、実身は、データ本体そのもの、つまりデータの“実”体です。
仮身は、実身を操作するための入り口を示すアイコン、つまりデータの“仮”の姿です。仮身は、横長の短冊のような形をしていて、必ず1つの実身を指しています。また、仮身にはデータを起動するアプリケーションの種類を示すピクトグラムと実身名が表示されています。
人間の記憶は、さまざまな情報が網の目のように結びつけられることで形成されています。「実身/仮身」は人間の記憶の仕組みをコンピュータで再現できる画期的なシステムなのです。
「実身」「仮身」は、聞き慣れない言葉の響きや、ファイルシステムという目に見えない部分の機能であるがゆえに、なんとなく理解しがたく、とっつきにくい印象を持っている方もいるかもしれません。
しかし実身/仮身システムは、使えば使うほど味わい深くなる、スルメのようなシステムなのです。そして一度使い方を覚えてしまえば、二度と手放せない最強のアイディアツールになることは間違いありません。
そこで次回からは、実身/仮身システムの特長と便利な使い方について、紹介していきたいと思います。